経済学会では、研究や実務の第一線で活躍する方々を内外から講師としてお招きして,経済学や実業界の最先端の動向について学生にもわかるように平易に講演していただいています。研究会では、経済学部の教員が経済や経済学のホットな話題を提供したり、内外から各分野の専門家をゲストに招いたりしています。学部生・院生会員も出席して質問・発言することができます。
2024年度
大講演会
日時:2024年12月17日(火) 13:30‐15:00
場所:創立五十周年記念館(金光ホール)
講師:石川 雅紀 氏(叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部特任教授・学長補佐、神戸大学 名誉教授)
演題:2050 ネットゼロ社会に向けてのプラスチックリサイクル制度
対象:学生、教職員、一般の方(どなたでも参加いただけます)
定員:座席数に限りがありますので、お早めにご来場ください。
申込:事前申込不要
問い合わせ先:岡山大学経済学会 (TEL:086-251-7552)
講演会ポスター
講義資料 ←こちらよりダウンロードできます。
講演会記事
本学経済学部の教員と学生でつくる岡山大学経済学会は12月17日、講演会「2050 ネットゼロ社会に向けてのプラスチックリサイクル制度」を創立五十周年記念館で開催し、経済学部の学生ら約400人が聴講しました。
冒頭、同学会の山口恵子会長(学術研究院社会文化科学学域・教授)と村井浄信経済学部長があいさつ。その後、叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部特任教授・学長補佐、神戸大学 名誉教授の石川雅紀氏が「2050 ネットゼロ社会に向けてのプラスチックリサイクル制度」と題して講演しました。
石川教授は、講演の前半では廃棄物処理とリサイクルの歴史、日本の廃棄物処理政策について経済と廃棄物のデータを用いながら説明し、PETボトルでは拡大生産者責任原則という制度の導入がPETボトルリサイクルなどの新しい産業を生み出し、また水平リサイクル(Bottle to Bottle)が環境プレミアムを創出した背景について解説しました。さらに後半では、2050年までに温室効果ガス排出量を正味ゼロ(ネットゼロ)にすることを目指す「2050年ネットゼロ社会の実現」には、カーボンプライスの考慮がプラスチックにとってこれまでなかった大きな制約条件となるが、この制約によってメーカー主導の製品回収や水平リサイクルなどプラスチックリサイクルの高度化、循環型宅配など新しい資源循環の動きが始まっていること等を、先行事例を交えて語りました。参加者は熱心に聴き入り、講演後には質疑応答が行われました。
山口会長は「環境問題への対応は、従来は財・サービスの生産にかかる追加的費用と見なされていました。しかし、社会・経済情勢の変化により、現在では新しい産業の創出や市場価値を生み出す契機となっています。石川先生も最後にメッセージとして伝えていらっしゃいましたが、学生たちには、環境問題も含めた社会・経済問題に対して、経済学的な視点から考え、分析し、問題解決に向けて能動的に行動がとれるようにしてほしいです。」と話しました。
同学会は毎年、学外から著名な研究者を招いて講演会を開催しています。
2023年度
大講演会
日時:2023年11月14日(火) 13:30‐15:00
場所:創立五十周年記念館(金光ホール)
講師:チャールズ・ユウジ・ホリオカ氏(神戸大学特命教授・日本経済学会会長)
演題:40年の研究者生活から日本の家計行動について何を学んだか?
概要:日本の家計と他の国の家計の消費、貯蓄などの行動が、基本的には同じなのか、異なるのか︖また、日本の家計は他の国の家計と比べ、より合理的なのか、より利己的なのか、より利他的なのか、より遠視眼的なのか、より近視眼的なのか︖これらの点について、⻑年にわたる研究者生活から明らかになったことをわかりやすくご講演いただきます。
対象:学生、教職員、一般の方(どなたでも参加いただけます)
定員:座席数に限りがありますので、お早めにご来場ください。
申込:事前申込不要
問い合わせ先:岡山大学経済学会 (TEL:086-251-7552)
講演会ポスター
講義資料
講演会記事(リンク)