2025年度ECBO(ラオス・カンボジア)実施報告

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2026年2月15日~22日に、経済学部はラオス・カンボジアでの海外研修を実施しました。

参加した学生は、カンボジアとラオス両国で、大きな経済格差や教育格差の実態を目の当たりにし、高度な教育を受けることが必ずしも将来の収入に結びつくわけではない中で大学教育を受けることの意義や、人々が教育を受けて物事を考える力を獲得し、子供たちが夢を持てる社会の実現に向けて、一人ひとりが何を選び取るかが重要であることを学びました。

カンボジアでは、クメール・ルージュによる大虐殺で何が行われたのかをトゥールスレン虐殺博物館で学びました。その内戦が今なお人々の経済・教育格差を生んでいることについてシャンティ国際ボランティア会で説明を受け、実際に家族がクメール・ルージュに殺されて孤児院で育ち、そこで身に着けた彫金の技術で、薬莢をアクセサリーに加工し、世界に平和の重要さと内戦の記憶を伝えるチャンタ氏の工房を訪問しました。チャンタ氏は自身のような若者を二度と生まないために、工房で若者を雇用して教育を受ける機会を与えるという支援をしています。

ローゼル・ストーンズ・クメール社の西口氏もまた、経営資金が十分ではないカンボジアの学校を、自身の事業を通じて支援していますが、その成果についても説明を受けました。

ラオスでも都市と地方の格差は顕著であることを、ビエンチャンのハッケオ学園、バンクンのバンクン教員養成校附属小学校を訪問して目の当たりにしました。こうした格差の是正に向けた事業を行う、株式会社マージオンのヌイ ワンマニ チャンニャケムから、コーヒーの生産とカフェの運営を通じて、貧困層に安定した収入を確保する取り組みや、若者の就学支援の取り組みについて説明を受けました。

カンボジアとラオスでは格差是正のための取り組みは、JICAをはじめとする海外機関や、民間の事業による支援に依存している部分があることが共通しています。現に、研修の直前に起きた、タイとカンボジアの軍事衝突によって避難した人々をシャンティ国際ボランティア会が支援しています。学生はそうしたリアルタイムに行われている支援事業についても本研修で学ぶことができました。

→ 研修の様子(アルバム)