中国財務局が第2回特別ゼミを行いました(釣ゼミ)

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財務省中国財務局のよる特別ゼミ

10月31日(火)に財務省中国財務局の岡山財務事務所の職員5名が訪れ,釣雅雄教授のゼミで特別ゼミを行いました。8月に行われたのに続き,今年度2回目となります。

はじめに岡山財務事務所長から,「日本の財政を考える」と題したレクチャーがあり,その後にゼミ生は4つのグループに分かれて,財務局職員の指導の下でディスカッションをしました。

日本財政の問題を議論

ディスカッションでは,「財政赤字を減らすためにどう対応すべきか」や「社会保障費の増加にどう対応すべきか」について,活発な議論が行われました。ゼミの学生は,担当者が事前の準備を行い,レクチャーで学んだこととあわせて考えながら,それぞれのグループで対応策を考えました。

日本の国の財政は赤字で,とくに社会保障関係費が増加し続けています。財政を改善するには,税収を増やすか,歳出を減らすかが必要です。消費税の増税は政治的に難しい 場合も多く,これまでで2度延期されてきました。税収は経済成長によっても増えますが,成長率が高くなると金利が上昇して,利払い費の財政負担が増加します。社会保障は高齢者の生活に直接的な影響を与えるため,その削減は難しいところです。このように現実的な対応策を提案するのは難しいのですが,それぞれの学生がなんとか知恵を出し合いました。

岡山大学では実践的な教育に力を入れており,高度実践人の認定を行っています。経済学部では,公務員志望の学生も多いので,このようなゼミは実践教育の一つとしても有効です。