神崎向日葵さん(大分上野丘高校出身)

 みなさん、こんにちは。岡山大学経済学部経済学科二回生の神崎向日葵と申します。岡山大学では珍しい九州の出身です。高校は大分上野丘高校です。今回は自分の大学生活に大きな影響を与えた海外語学研修について詳しくお話ししたいと思います。

まず初めに、岡山大学経済学部への志望動機をお話ししましょう。自分がここに入学しようと考え始めたのは高校三年生の夏になってからのことでした。周りに比べて志望大学を決定するのは遅かったように思います。志望動機は、自分の学びたい学問が充実していることが大きかったです。自分はもともと経営に興味があり、組織経営コースのある岡山大学経済学部を受験しようと考えました。高校から勉強は得意ではなく、受験は努力と根性と根拠のない自信で何とか保った状態で余裕は全くなかったです。そのような自分が大学の講義についていけるか入学以前は非常に心配でした。確かに自分にとって授業は難しいです。しかし、基礎から専門科目まで学ぶことができ、高校までのただ暗記していた内容に、より深い理解が出来るようになってきていると日々感じています。また、同じ高校出身の学生がいない状況での大学入学には不安がありました。しかし、意識が高い友達が出来て、授業内容も充実しているので入学して後悔は全くありません。

自己紹介はこの辺にして、大学生活に大きな刺激を与えた海外語学研修の話に移ります。平成28827日から926日の約4週間に渡り、カナダの西部にあるビクトリア大学で行われた岡山大学夏期語学研修・サマースクールに参加しました。これは、岡山大学の様々な学部・学年の学生で構成されたプログラムです。概要は、研修校で英語の表現力をつけ、英語でのプレゼンテーションを実践することにありました。平日の午前は大学での授業、午後はTA(ティーチング・アシスタント)の方と観光名所を巡って異文化を体験しました。オプションツアーのホエール・ウォッチングやバンクーバーへの小旅行などにも積極的に参加しました。ここで得た経験は自分にとって貴重な経験だと言える根拠が二つあります。

 一つ目は積極的になれたことです。実は、高校二年生の夏にイギリスの短期語学研修に参加していました。しかし、その時は英語を上手く話せない自分が歯痒く、ネイティブスピーカーに自ら話しかける勇気はありませんでした。話しかけられると、他の日本人に頼ってしまい、観光中心の研修になってしまいました。今回の研修への参加の動機は、この後悔だと思います。ホームステイ先や大学の授業は勿論ですが、日常生活でも英語漬けの日々でした。意思疎通を図るには流暢な英語がイメージされると思います。しかし、自分の英語力には限界があり、いい事だとは言い切れませんが伝わらない時はボディーランゲージを駆使しました。例えばお店で注文するときやトイレの場所を聞くときも、当たり前で全てが英語です。日本ではなかなか無い環境だと言えます。今回の研修を通して学んだことは積極的に人に話しかけ、分からなければ素直に聞くことです。研修後は他人にすぐに話し合えるコミュニケーション能力が身についたと思います。

 二つ目は異文化理解が深まり、様々な意見を知りたくなりました。例えばホストファミリーはインド系の方で、食文化を含めて多くの点で自分の生活と異なりました。パナマの学生とも仲良くなり、今でも連絡を英語で取っています。神様への信仰心など無宗教の自分にはない考え方もありますが、それも含めて「彼女自身」というようにとらえられるようになりました。大学の授業では、単に英語を使うだけでなくカナダの政治や歴史を学びました。自分は特に経営学に興味があり、その分野に特に力を注いでいました。しかし、この考え方からも派生して、国際経済など他の分野も興味を持ち、経済学部で履修する科目も、注目する点が変わったように思います。初めに興味を持っていた経営以外の科目も履修し、知識や興味が広がっているところです。

 高校時代は勉強が苦手で、いつも苦しめられていました。しかし、大学に入ってからは自分の学びたい分野や勉強への興味が強くなったと思います。今年の夏も、昨年のカナダ同様、多民族国家のオーストラリアの語学研修に参加します。何事にも積極的に取り組み、新たな知識への探求心を持ち、大学のうちに様々な経験ができればいいと考えています。高度な勉強だけでなく自主性を養えるのが岡山大学の良さだと入学して日々感じています。