私は2024年9月から半年間、韓国の江原大学に留学をしました。これを書くにあたって、先輩方の過去の体験談を読ませていただいたのですが、正直に話すと、私は先輩方のような語学面での目に見える変化を留学中に経験したわけではありません。しかし、こんな私でも留学に「行ってよかった」と胸を張って言うことができるので、そのことについてお話しできればと思います。
まず初めに、私が江原大学に留学を決めた理由が、江原大学経営学部と岡山大学経済学部の交換留学ということで、語学面や成績で制限されることがなかったためです。留学前は英語で授業が聞くことができる程度、韓国語に至っては第二言語で韓国語を選択していましたが、日常会話すら怪しいレベルでした。それでも、江原大学で受けた授業全てで単位が出たので、もし自分の語学力で留学を悩んでいる方がいれば、挑戦してみるのもいいのではないかと思います。何よりも、江原大学の先生方がとても親切で、私が英語力や韓国語力が十分でないことを相談すると、親身になって一緒に考えてくださったので、とてもありがたかったです。ただ、語学力を上げたい、韓国人の友達をたくさん作りたいと思っているなら、留学前に多少コミュニケーションが取れる程度には、語学力を身につけておくことをお勧めします。
次に、授業以外のお話をしたいと思います。春川(チュンチョン)はソウルまで電車で約2時間、乗り換えもそこまで多くないので、私も留学中は週末の度にソウルに行っていました。江原大学の周りも飲食店やスーパーがたくさんあって、とても生活がしやすいです。また、私は9月の2学期が始まる時期から留学をしたため、日本人の留学生が私ともう1人他の大学の人だけでした。その子の影響で、サークルに参加したり、学校主催の様々なイベントを通して韓国人だけでなく、様々な国の友達を作ることができました。留学が終わった後も、サークルの友達が日本に来たときは、一緒にお寿司を食べに行ったり、私が1人で韓国旅行に行ったときは、一緒にソウルで遊んだりしました。今はここで出会えた友人たちと、もっと会話ができるようになりたいという思いが強くなり、よく韓国人と電話で韓国語の会話練習をしています。
半年間の留学でしたが、留学で体験したことは、これから先もずっと私に良い影響を与えてくれるだろうと思います。留学は語学や文化交流を通して自分と向き合う、良い機会でもあると思います。私は、留学前はかなり内向的で1人で海外旅行に行くことはもちろん、日本語でも自分の意見を言うことが得意ではありませんでした。しかし留学中、様々な国の人と関わったことで、自分の気持ちや意見を伝えることの大切さを何度も感じました。
最後に、もし今留学に行くか悩んでいる人がいるのなら、ぜひ行ってほしいです。また留学以外にも何かに挑戦することに躊躇しているのなら、とりあえず一歩踏み出してみてほしいと思います。やってみたら、案外できることもたくさんあると思います。長くなりましたが、皆さんの大学生活がより良いものとなることを願っています。
2023年度入学. 大阪教育大学附属高等学校平野校舎出身