桂聖太朗さん(兵庫県立姫路東高等学校卒)

皆さん、こんにちは。経済学部4回生の桂 聖太朗と申します。私は令和元年8月に実施された公認会計士試験に在学中に合格することができ、春からは監査法人で勤務することが決まっています。そこで、今回は私の経験をもとに会計士試験や大学生活について紹介したいと思います。

  • 公認会計士を目指した理由

私は大学に入ってから、自分の具体的な将来像は思い描けないものの、何らかの専門家になりたいと考えるようになりました。この点、公認会計士は高度な会計の専門知識を必要とする「財務諸表監査」を独占業務とし、また監査だけでなく、その専門知識を活かして経理やコンサルティング、税務など幅広い分野で活躍することができる職業です。私はこのことを知り、自分の将来の可能性を広げてくれる、今の自分が最も取得するべき資格ではないかと考え、公認会計士を目指しました。

  • 公認会計士試験の勉強

公認会計士試験は短答式試験(マークシート形式)と、これに合格した人のみが受験できる論文式試験(記述式)から構成されています。論文式試験に全科目合格することで、公認会計士試験の合格者となることができます。

受験勉強にあたって、私が重視したのは勉強の時間と質です。

まず、時間について、公認会計士試験は試験範囲が非常に広く、初学者が合格レベルに達するには膨大な勉強時間が必要になります。私は勉強時間を確保できるよう、学習に取り組んだ時間をアプリで集計し、週単位、月単位、試験当日までの3つのレベルで目標を立て、その達成を図ることでモチベーション管理を行っていました。

次に、質についてですが、同じ1時間の勉強でも集中度合いや内容によってその効果は大きく異なり、その積み重ねが合否を左右することになります。私は、単なる暗記だけでなく理解も伴う学習を心掛けるなど、質の高い勉強をできるよう努力しました。

  • 大学の講義とゼミ

私は会計学や監査論、経営学についての講義や、一部他学部の専門科目を受講できる制度を利用し、法学部開講の会社法についての講義を積極的に受講しました。これらの講義で取り扱う内容は会計士試験で学習するものなので、講義の理解がよく進み、会計士試験の勉強をしていることは大学の講義を受講する上でも非常に有利と感じました。

また、私の所属しているゼミでは、企業の財務諸表(企業の財政状態や経営成績を表す決算書)を比較・分析し、その結果の発表を行いました。受験勉強や大学の講義で会計学の知識を学ぶだけでなく、実際に投資家の目線に立ち、学んだ知識を活用して企業を分析することができたので、非常に良い経験になったと思います。

  • 今後の目標

社会の人々から専門家として頼りにされるような、一人前の公認会計士となることです。そのためにも、実務経験を積み、専門知識の蓄積に努めるなど日々の研鑽に取り組みたいと思います。また、その中で自分の強みにできるような分野を見つけたいと考えています。

  • 高校生へのメッセージ

大学生活は、人によっては本当に自由時間が多くなり、それをどのように使うかはその人次第となります。サークル活動や自分の趣味に時間を使ったり、友達と遊んだりすることも勿論大切です。しかし、これから大学生となられる皆さんには、後で思い返してあの時頑張って良かったと思えるような時間も作ってもらいたいと考えています。

2016年度入学(中川ゼミ)