山根伶仁さん(鳥取県立鳥取西高等学校卒)

  • 自己紹介
    皆さん、こんにちは。経済学部3回生の山根伶仁です。私は令和3年度の公認会計士試験に合格しました。2022年から学生非常勤として監査法人で勤務することが決まっています。そこで、私が公認会計士を目指し合格するに至った経緯などを紹介させて頂きます。

  • 公認会計士を目指した理由
    大学1年の簿記の授業で公認会計士の方の講演会がありました。そのときに会計の専門家であり、キャリアの選択肢が多様である公認会計士という資格に興味を持ちました。私は大学入学当初から在学中に何かを成し遂げたいと思っていたため、公認会計士試験に挑戦することを決めました。

    私は大学1年の秋に日商簿記2級を取得しましたが、本格的に公認会計士試験の勉強を始めたのは大学2年の春からでした。公認会計士試験は難しく合格までに年単位の時間がかかることから、大学1年のときは勉強を始める決心がつきませんでした。しかし、大学2年の春頃から新型コロナウイルスが流行し始めたことで授業がオンラインになり、自由に使える時間が増えたため、公認会計士試験の勉強を始めました。

  • 公認会計士の勉強
    公認会計士試験は1次試験である短答式試験(マークシート形式・年2回)と2次試験である論文式試験(記述式・年1回)で構成されています。私は2021年5月の短答式試験、8月の論文式試験を受験し合格しました。

    私が受験勉強にあたって重視していたのは勉強量と勉強計画です。大学生のうちに学習を開始するメリットは社会人より勉強量を確保できる点だと思います。勉強量の可視化のために勉強時間管理アプリを使っていました。また、闇雲に勉強をするだけではだれてしまうので、答練や模試の目標を決めてそれを達成するために何をするのかといった計画を立てて実行していました。

    受験勉強で最も重視していた科目は「監査論」です。公認会計士は「財務諸表監査」業務を生業としており、その監査制度等を学習するのが監査論という科目です。したがって、監査論で学習する内容は当然実務でも重要となるため力を入れて学習しました。短答式試験では好成績を取ることができなかったため、論文式試験に向けて制度制定の背景や具体的な手続きの流れなどを改めて学習し模試等のアウトプットを怠らないようにした結果、監査論1位という成績を収めることができました。

論文式試験成績通知書(監査論)
得点は偏差値により算定

 

  • 部活動とアルバイト
    私は入学当初から陸上競技部に所属しています。大学2年の2月までは週4で練習に取り組みながら並行して試験勉強をしていました。しかし、大学2年の3月に受けた短答式試験の公開模試の結果をうけて、このままでは部活動でも会計士試験でも結果を残すことができないと感じたため、部活動は休ませてもらい会計士試験に専念することに決めました。また、同じタイミングで週3程度働いていたアルバイトも最低限に減らしてもらいました。

  • 今後の目標
    まずは、3年後の修了考査に合格し公認会計士登録をできるように実務と勉強に力を注いでいきます。最終的には何かしらの形で地方に貢献できる人材になれるように精進していきます。

  • 高校生へのメッセージ
    高校までと異なり、大学では多くの自由時間があると思います。その時間の使途は人によって様々であり、そこに正解や不正解はないと考えています。これから大学生になる皆さんには、後で振り返ったときに得られるものがあったと思える時間を過ごしてもらいたいと考えています。

2019年度入学(中川ゼミ)