井上和佳さん(広島大学附属福山高校卒)

はじめまして。経済学部国際比較経済コース(浅野ゼミ)4回生の井上和佳です。私が今この記事を書いているのは、経済産業省とJETROが行っている「国際即戦力インターンシップ」の派遣先のベトナム、ホーチミンです。

私の学生生活の中で大きな位置を占めているものは、「海外」だと思います。きっかけは、二回生の集中講義の「国際貢献論」でタイ・カンボジアを2週間ほど訪問したことでした。そこから、大学で海外に関わる事柄に参加していくようになりました。

その後、岡山大学へ”Study and Visit Japan’s Modernization and Post War Experience 2013”の集中講義で訪問したASEAN大学連合からの学生のTAを担当させていただいたり、インドネシアで開催された”14th ASEAN+3 Educational Forum and Young Speaker Contest General Forum”に岡山大学からの代表として出席させていただくこともできました。アセアン10か国と中国、韓国、日本(京都大学と岡山大学)の学生が一同に集まり、その中でプレゼンテーションを行ったりしました。

また、3回生の夏から、岡山大学の交換留学システムであるEPOKを使って、アリゾナ州立大学へ約1年間留学をしました。私は、それまで自宅生だったので、この留学での寮住まいが初めての一人暮らしでしたGlobal Villageという寮で、世界中から集まった留学生とアメリカ人の学生が一緒に生活していました。ちなみに、このアリゾナ州立大学では”Dry Campus”(砂漠だから乾いているという意味でなく)、学内にアルコールを持ち込まないという事を一つのルールにしていました。寮は学内にあったので時々抜き打ちで部屋の検査があったりしました。現地に着いた途端に40度以上の気温にやられて熱中症になりかけ、時差ボケもあったため、体調が悪い中でのスタートでした。

アリゾナ州立大学では、自分の専攻である経済学だけでなく、犯罪学やEnglish Writing、Sustainability【持続可能性】、Global Study、Southeast Asiaに関する授業など、様々な授業を履修することが出来ました。私はアリゾナ州立大学のTOEFLの基準点数を取れていたので、大学が指定する語学学校の授業を取らなくて良かった為、自由に他分野の授業を取ることが出来ました。

言語の違いや今まで学んだことのない分野で戸惑うこともありましたが、そういった時はどんどん教授や、グループでプレゼンをする仲間に質問していきました。特にアメリカでは、こちらから質問をして困っていることを示せば、いろいろなアドバイスをもらえて助けてもらえます。また、勉強だけでなく、アメリカの様々な場所に行ったりもしました。寮のみんなとハリウッドにバス旅行をしたり、冬にはボストンキャリアフォーラムに行って、岡山大学の在アメリカ、カナダEPOK生と合流したりしました。

就活は、3年生の冬に留学先のアメリカで、日本人留学生向けのボストンキャリアフォーラムに参加しました。その際に、キャリアセンターの先生に電話やメールで履歴書を見て頂いたりして助けていただきました。また、日本に4回生の5月に帰国してからは、ゼミの浅野先生やキャリアセンター、国際センター(現グローバルパートナーズ)の先生方にアドバイスをいただいて、留学経験者対象の合同説明会に参加したり、このころから募集を始めた企業に応募をしたりしました。岡山大学の同じゼミの人たちは、すでに私が帰国するまでに就活を終えていて、かなり焦っていたのですが、縁あって、4月から地元の商工会議所で働くことになりました。ここでは英語圏との姉妹都市提携を結んでいるため、そちらの方面のお仕事で自分の英語力が生かせればよいなと思っています。

現在は、経済産業省とJETROの国際即戦力インターンシップに参加していて、ベトナムのホーチミンに滞在しています。12月から2月半ばまでのおよそ3か月のインターンシップです。インターン先はプラント作成を業務とする日系のベトナム法人で、そこで帳簿の管理や人事の方との労務者の管理に関しての話し合いなどをしています。やはり、全く違う国の方と仕事をするというのはとても難しく、文化や考え方の違いでトラブルが発生することもあります。しかし、それだけに学んでいけることも多いと思っています。通常、日本では当たり前だと思っていることを、ベトナムではそうではないと肌で実感できます。

最後に、大学に通っている間は、普段より海外に触れる機会が多いと思います。せっかくのこの機会を有効活用して、皆さんもぜひ、日本の外に出てみてください。

2011年度入学、浅野ゼミ