ゼミの内容
このゼミでは、3年生の前期に、教員と4年生から与えられたトピックをテーマに、社会心理学や産業・組織心理学をベースとした質問紙調査による研究をグループで行い、研究法ならびに多変量解析を中心とする統計解析法を身に着け、グループで1本の論文を執筆します。
3年生の後期からは、各自がテーマを設定し、3年前期に学んだ方法論をもとに、個別に卒業論文の執筆を開始します。
4年生は前期から秋ごろまでに調査を実施し、データを分析し、卒業論文を書きあげます。その過程で、論理的に考える力と着想力を磨き、文章を書く力や、データ解析の技法を身に着けるとともに、数字を読みとる力を養います。3年生の後期から卒業論文と就職活動を並行する中で、タスクやスケジュールの管理能力、課題設定能力をはじめとする、職業人として必須の能力を高めていきます。
卒業生の多くが学生優秀論文賞を受賞し、大手外資系コンサルティング会社、マスコミ、広告、銀行など、幅広い業界で活躍しています。
ゼミの進行
3・4年生合同で実施しており、学年に関係なく、メンバーの調査にはお互いに協力しあい、研究についてアイディアを出し合いながら、それぞれの研究を精力的に進めていきます。
個性豊かなゼミ生がそれぞれ自由にテーマを選び、ゼミの時間に進捗報告を行い、教員や他のメンバーからの意見をもらうことで、自分にはない視点からのコメントをもらうことができます。
ゼミ生の声
- 私は尾関ゼミでの研究を通じて、課題発見能力や数字を分析する能力を向上させることができたと感じています。
私の思う、尾関ゼミの魅力はスピード感があることです。3年生前期という限られた時間でひとつの論文を完成させ、統計学と統計手法について学びます。短期間の間に、文章を書く力や数字を読み解く力を鍛えられるので、3年生の後期から始まる卒業論文の執筆に安心して取り組むことができました。
卒業論文では、各受講生が自分の関心のある分野について研究を行った結果を執筆します。その分野に関する課題を見つけ、調査を行うことはとてもやりがいを感じました。卒業論文を執筆する中で、自分自身を成長させることができたと思います。
興味のある分野について深く研究したい人や、社会人に必要な能力を高めたい人に特におすすめするゼミです。
(2021年度入学 本藤李青)
- 尾関ゼミでは、3年生前期に上級生から与えられるテーマについて論文を執筆します。そして、3年生後期から卒業論文に取り組み始めます。卒業論文についてのテーマは自由で、質問紙調査によって収集したデータを使って統計分析を行います。統計学の知識やデータ解析の経験が浅くても、3年生前期のゼミで学ぶことができるので安心です。
私はゼミでの活動を通して、最後までやり遂げる力や物事を考え抜く力を成長させることができました。このような力は社会人に必要な基本的な力です。ゼミでの活動を通して、興味のある分野について自由に研究し、社会人基礎力を磨けることが尾関ゼミの魅力です。
(2019年度入学 冨田凌雅)
- 尾関ゼミでは、3年生前期にグループで論文を執筆し、3年生後期から卒業論文に取り組んでいきます。テーマは基本的に自由で、質問紙調査によって収集したデータを基に統計分析を行なっています。
ファッションや、上司のブラックジョークに関する研究を行なっているゼミ生がいるように、自分自身の興味のあることに関して調査できることや、一見経済学部らしくない研究にも取り組めることが尾関ゼミの特徴です。
統計学の知識やデータ解析の経験が浅くても、3年生前期のゼミで学ぶことができるので安心です。またゼミは3.4年生合同で行うため、先輩からの指導も受けることができます。私自身、3年次で統計学に関する知識はあまりありませんでしたが、無事に卒業論文を執筆することができました。研究の方向は各自で異なりますが、お互いが切磋琢磨して行くことができることが尾関ゼミの魅力です。
(2017年度入学 糸井悠起)