丸田江利子さん(兵庫県庁)

現在の仕事内容について教えて下さい。

私は現在、阪神地区の土木事務所に配属され、主に道路・公園等の公共土木施設の管理を行っています。具体的には、皆さんが普段利用されている道路・公園を常に安心、安全に利用していただくために、占使用許可等の許認可業務をはじめ、不法な行為をされている方に対しては、直接指導を行っています。

丸田さんは入庁されて2015年4月で5年目だそうですが、これまでにどのような部署に勤務されましたか?

入庁して初めに配属されたのは、本庁の疾病対策課という部署でした。主に、難病を抱えておられる方や原爆被爆者の方への各種援護等を行いました。 健康福祉事務所や病院関係者のみならず、患者の方と直接やり取りをする機会が多かったため、自分自身の感情と葛藤し、思い悩んだ時期もありました。 行政から提供する福祉制度の重要性を改めて実感し、また、そのあり方を常に模索し続ける2年間でした。

次に配属されたのは、現在の職場であり、阪神地区の土木事務所です。 仕事内容としては、上記のとおり、主に道路・公園等の公共土木施設の管理を行っています。 一般事務職として入庁した私は、このような専門的な知識を必要とする、男性が大多数を占める業務に、まさか自分が携わることになるとは思っていませんでした。今まで当然のように使用してきた道路・公園等の施設を、維持・管理していくことがいかに大変かを日々痛感しています。

兵庫県庁の職務の魅力は?

北は日本海に面し、南は瀬戸内海から淡路島を介して太平洋へと続いている兵庫県は、大都市から農山村、離島まで、さまざまな地域で構成されており、その多様な気候と風土から、「日本の縮図」といわれています。私は、兵庫県庁の職務の魅力はその点にあると考えています。「県」という大きな単位のもと、都市部から農村部に係る業務まで、様々な業務に携わることができます。 私も今後、様々な部署を経験し、知識や視野を広めていきたいと考えています。

様々な進路の中から兵庫県庁を志望した理由は?

まずは、自分が生まれ育った兵庫県で仕事がしたい、また、大好きな兵庫県の魅力を発信していきたいと思ったのが一番目の理由です。次に、女性がライフステージに関係なく働き続けることができる環境が整っていたことが2番目の理由です。

丸田さんは兵庫県から通学されていたそうですが、特に不便はありませんでしたか?

岡山大学経済学部がある津島キャンパスは、岡山市内に位置し、最寄駅はJR岡山駅となります。JR岡山駅は、在来線はもちろん、新幹線も多く発着する駅となりますので、兵庫県から通学している友達も多くいました。JR岡山駅から津島キャンパスまでは、自転車で約10分、また、バスも頻繁に出ていたので、あまり通学に不便を感じたことはありません。

学生時代に積極的に取り組んだことは?

学業で積極的に取り組んだことは、ゼミ活動です。当初は、国際貿易論・国際経済学のゼミを専攻していたため、ミクロ・マクロ理論に基づき、貿易のあり方や世界の貧困がなぜなくならないのか等、様々な研究を行いました。ゼミのメンバーで夜遅くまで図書館で調査をしたり、合宿を行ったり、ゼミでの活動はとても印象に残っています。また、講義やゼミ活動とは別に、日商簿記検定なども積極的に取得しました。

アルバイトでは、レンタルショップ店員、塾講師などを経験しました。今思い返せば、講義やサークル活動がない時間は、ほぼアルバイトに時間を割いていました。初めは戸惑うことも多かったのですが、社会に出る前にこのような経験をさせていただいたことは非常に貴重だったと思います。

後輩たちへのアドバイス

大学生時代は、今までの生活から考えることができないほど、自由な時間を手に入れることができると思いますが、その時間を生かすも殺すも自分次第です。岡山大学には、皆さんのサポートをしてくださる先生方・設備をはじめ、素晴らしい環境が整っていますので、十分に活用していきましょう。

無限の可能性を秘める皆さんには、学業はもちろん、様々なことにチャレンジして、大学生の間に、社会で通用する知識・視野を広めていってほしいと思います。

2011年3月卒業、兵庫県立龍野高校出身

(2015年4月)