向井俊介さん(日本経済広告社)

2020年度卒業生で、日本経済広告社に勤務している向井俊介さんが、2023年4月に第52回JAAA懸賞論文新人賞を受賞しました
https://www.jaaa.ne.jp/ronbun52_award/ronbun52_award_07/

 そこで、岡山大学経済学部での学生時代がどのように今の活躍につながったのか、在学中に所属したゼミの指導教員(尾関美喜准教授)からの質問に答えていただきました。

質問1「現在のお仕事について教えてください」

広告代理店で、プランナーとして働いています。企画をする仕事です。
商品やブランドの価値を言語化し、皆さんとの接点をつくる仕事です。
それは広告だったりプロモーションだったり、いろんな形をしています。
まだまだ下っ端ですけど、楽しいですよ。

質問2「広告業界に進んだきっかけを教えてください」

実は元々広告業界志望ではなく、服が好きだったので繊維系の商社やアパレルばかり受けていました。ところが上手くいかず・・・。
就活も終盤戦の6月頃、広告業界志望の友人の助言でエントリーし、今に至ります。
ゼミで学んでいた心理学、統計学は企画職には必要な要素だったので、面接でもアピールができました。

 

質問3「『学生時代に自分はこれを頑張った』といえることは何ですか?」

バンドです。就活ではあまりアピールしてこなかったのですが、サークルで知り合った仲間と3人でバンドをやってました。たくさん練習して、月3回くらいライブに出させてもらったり、CDを作ったり。県外に遠征もしていましたね。おかげで大学4年生のぎりぎりまで講義に参加していました。

質問4「岡山大学経済学部で学んだことは、今の仕事のどのような点に活きていると思いますか?」

マーケティングの授業が好きで、授業で得た知識や視点は仕事に直結しています。
当然、ゼミでの研究もかなり活きています。「これってどうなんだろう」という疑問を自分の中で仮説にして、情報収集し、アンケートをもとに分析し、他のゼミ生や先生と議論して一つの論文にしていく。最後は孤独に考え、書きまくる。
こういう経験がプランナーの仕事に似ている部分があって、頑張って良かったなと思います。広告志望の方は、ぜひ尾関先生ゼミへ。

 

質問5「在学中の後輩、これから受験する高校生へのアドバイスをするとしたら、それぞれに対してどのようなアドバイスをしますか?」

在学中の後輩:
仕事がおもしろいので、「大学生に戻りたい!」とは微塵も思わないのですが、それとこれとは別で、大学生活は素晴らしいです。授業、サークル、趣味、バイト、旅行、研究、恋愛、苦労、変な髪色、結局話さなくなったヨッ友、なんとなく食べた学食、ハメを外した経験、どう考えても無駄だった夜更かし、一生覚えていたい瞬間、これらの戻ってこない時間全てが肥やしになって、その後の人生をおもしろくします。そんな気がします。
理想像じゃない、自分なりの大学生を飽きるまでやってみてください。

これから受験する高校生:
受験にまつわる、好きなコピーの一節を。
「キミは今、自分のために、自分の人生を、自分の手で、変えようとしている。」
どうでしょう。受験で人生は決まりませんが、人生は変わります。私も色々あって岡山大学に入りましたが、受験勉強で少し人生変わった感があります。机に向かうのが少しだけ得意なのが、今の仕事に生きています。
ぜひ、人生変えようとしてみてください。そして、息抜きに広告コピーを調べてみてください。調子がいいときは背中を押してくれたり、上手くいかないときは悔しさを代弁してくれたり、親と喧嘩しちゃったときは応援してくれているのが分かったりします。
体調に気を付けて、進んでください。