病気の子どもの学習・復学支援をするNPO法人「ポケットサポート」を2015年11月に設立しました。
主な事業は、長期の入院や治療が必要な慢性的な疾患を抱える子どもたちへの、学習と学校へ戻る際の復学を支援すること。また、彼らが不足しがちな社会体験を行うイベントや、自立支援、孤立感を解消するためのコミュニティ作りなどを行っています。
私自身が5歳の頃から慢性疾患により、8年間にわたる長期入院を経験した経緯がありました。治療が続くため、病院へ通院しながらの学業という生活をおくっていました。岡山大学の経済学部には夜間の学科があり、日中に病院へ行き、午後から講義を受けるというスタイルが私にはとても合っていました。そして、経済学部の夜間の学科というのは、たくさんの経営者の方や社会人の方々との出会いを生んでくれました。その出会いから、大学院で病気の子どもたちの教育について研究をし、自らの経験を活かした事業を起こしたいという思いを持ち、現在にいたります。(2008年3月卒業生)
[2017年度学部案内パンフレットに掲載]