矢野敬士さん(高松国税局)

現在の仕事の内容について教えてください。

現在は、丸亀税務署の管理運営部門で、来署された納税者の方々の対応を最初に行う、いわば「税務署の顔」といった部署の仕事をしています。来署される方は、個人事業者の方や法人の方、初めて相続されたり贈与を受けたりされて税について全くわからない方など、様々な方がいます。その方々の様々な税に関する相談を受けたり、納税や還付金の管理を行ったり、提出される申告書や届出書の受理を行ったりしています。

これまでにどのようなお仕事を担当されましたか。

2015年4月に採用された後、和光市の税務大学校で基礎的な税法研修を3ヶ月受講した後に丸亀税務署に配属されました。各国税局では、将来課税部門または徴収部門へ配置されることを見据えて、管理運営部門と課税・徴収部門の関連性が理解できるよう、最初の1年間は全員が各署の管理運営部門に配属されます。職場の人事異動は7月ですので、今後は課税若しくは徴収部門に異動する見込みです。

これまでの業務の中で、特に記憶に残っていることは?

やはり、来署された納税者の相談への対応が一番記憶に残っています。来署される納税者の方は、税に関して全くわからず初めて税務署に来られる方がほとんどです。そのため、不安な面持ちで来署される方が多いのですが、相談を受けて適切に対応することで、お帰りの際には安心した面持ちに変わっているところを見ると、やりがいというものを非常に感じます。

国税局の魅力は?

私たち税務職員は、各人が国家財政の根幹を支える組織の代表として活躍している税の専門家「プロフェッショナル集団」です。 私たちの組織では、23年間勤務すると難関資格である税理士の資格を取得することもできますので、在職中は国家公務員として、退職後は税理士として、生涯税を通じた社会貢献をすることができます。

また、研修システムが非常に充実していることも魅力のひとつです。税務大学校や通信研修だけでなく、職場においても上司・先輩・同僚のサポートの下、しっかり指導・育成されるため、非常に面倒見の良い職場であると感じます。

最後に、私たち税務職員の仕事は、私たち税務職員にしかできない専門の仕事であるということです。仕事に対する責任も大きなものではありますが、その分自分の仕事に対する誇りと自信も非常に大きなものとなり、やりがいのある仕事だといえます。

様々な進路の中から国税局を選ばれた理由は?

まずは税務職員の仕事が他ではできない専門の仕事であるという点です。さらに、退職後も生涯を通して税を通じた社会貢献ができる点です。以上の2点に魅力を感じ、選びました。

学生時代に積極的に取り組んだことは?

私の場合、何か1つに積極的になったわけではなく、様々なことに挑戦しました。学業面では、在学中における資格の取得やゼミ活動、就職活動や公務員試験の勉強などです。生活面では、サークル活動やアルバイトに精を出しました。これらに一貫して通じていたものは、全て人に決められたことではなく、自分で選んで決めたことであるということです。自分で決めたことは、途中で投げ出さず納得できるまでやりきることを意識して取り組んできました。

後輩たちへのアドバイスをお願いします。

出会いを大切にしてください。その出会いをその時限りのものにするのか、一生続く縁とするのか、それは自分次第です。そうしてできた友人は、たとえ卒業後歩む道が分かれたとしても、繋がり続ける宝となります。また、大学における4年間は、長いようであっという間に終わってしまいます。悔いのないような学生生活を送ってください。 

2015年3月卒業、愛媛県立今治西高校出身

(2016年6月)