国立大学法人 岡山大学

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岡山大学経済学会が講演会「45年の研究者生活から日本の家計行動について何を学んだか?」を開催

2023年11月15日

 本学経済学部の教員と学生でつくる岡山大学経済学会は11月14日、講演会「45年の研究者生活から日本の家計行動について何を学んだか?」を創立五十周年記念館で開催し、経済学部の学生ら約400人が聴講しました。
 冒頭、同学会の岡本章会長(学術研究院社会文化科学学域・教授)と古松紀子経済学部長があいさつ。その後、神戸大学特命教授のチャールズ・ユウジ・ホリオカ氏が「45年の研究者生活から日本の家計行動について何を学んだか?」と題して講演しました。ホリオカ特命教授は、長年にわたる実証的な分析の結果として、家計の本質は国によってかなり異なることや、日本人は他の国民よりも非合理的、利己的、かつ遠視眼的(先読み的、計画的)であることを説明。つまり、日本人は伝統的な経済学が仮定しているとおり、利己的かつ遠視眼的であるが、必ずしも合理的ではないと語りました。そして、この問題を解消するためには、消費者教育・金融経済教育を充実させ、日本人の金融リテラシーを高め、より合理的な意思決定・行動ができるようにすべきであると説きました。参加者は熱心に聴き入り、講演後には活発な質疑応答が行われました。
 岡本会長は「先入観にとらわれずに、実証的なデータによる分析結果に真摯に向き合うことが重要です。出席した学生たちには、今後も経済社会の問題に幅広く関心をもち、自ら課題を発見し、自らデータ分析を行い、自分の意見を主張できるようにしてほしいです」と話しました。
 同学会は毎年、学外から著名な研究者を招いて講演会を開催しています。

【問い合わせ先】
学術研究院社会文化科学学域(経済)
教授 岡本章
TEL:086-251-7552

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