西原大輝さん(三島高校卒)

私の学生生活について、お話したいと思います。 

私は現在、準硬式野球部に所属しています。準硬式野球に馴染みがない方もいらっしゃると思うので少し説明したいと思います。準硬式野球は、普通の野球とルールは同じなのですが、ボールが異なり、中身は硬式のようにコルクを糸でグルグル巻きにした形で、外は軟式のようにゴム素材で作られたものです。雨の日以外は指にかかりやすく、投げやすいですし、打った感触や打球の跳ね方は硬式に似ています。しかもバットは金属を使用できるので楽しいです。2011年夏の愛媛県大会で今治西高校に2-5で負けてからずっと悔しく、大学でも野球をして全国大会に出て勝ちたいという気持ちから入部することを決めました。 

実は、私たちのチームに監督はいません。キャプテンを中心に選手とマネージャーのみで主体的に取り組んでいます。また、OBの方にも練習に参加していただくことがあり、その人たちは非常に上手いのでとても刺激になります。2014年春の中国地区リーグ戦では準優勝を果たし、全国大会に出場することが出来ました。初戦は愛知大学と対戦し、先制することが出来ましたが、その後逆転され、2-8で敗れてしまいました。この悔しさをバネに、冬は走り込みやトレーニングをして、チーム力の強化を図っています。来春のリーグで必ず優勝し、もう一度全国大会に出られるようにチーム全員で団結して頑張っています。

今年の全国大会は岡山開催だったので、試合だけでなく大会の運営も行いました。もちろん全国大会の運営などしたことがなかったので不安でしたが、多くの人の支えをお借りしながら成功させることができました。

以上、部活動について話してきました。続いて、大学で学んでいることを話します。岡山大学の経済学部では経済学、経営学、会計学を網羅的に学ぶことができます。私はまず、会計学に興味を持ちました。母校の三島高校には商業科があり、毎年優秀な成績を収めていて、日商簿記検定一級の合格者を輩出するほど熱心に勉強されていました。私は普通科でしたが、合格の話を聞いて「すごいな!自分も大学入ったら頑張ろう!」という気持ちになりました。一級合格を目指し、親切で熱心な先生や先輩、友人にいろいろ聞きながら勉強していきました。 

その後、会計学で学んだ知識を応用したいという気持ちになり、三年生になってからは主に経営学に興味を持つようになりました。勉強していくうちに企業の戦略や本質についてよく考えるようになり、その企業の商品にも注目するようになりました。 例えば、私の地元にある企業のユニ・チャームは、オムツを作っています。このオムツ、考えれば考えるほどすごい商品だなと感じます。なぜならオムツは自分では買わない商品だからです。赤ちゃんだと、そのお父さんお母さんが大切なわが子を思って購入します。そして、オムツ交換自体が親と子のコミュニケーションになるのです。また、人間は食事をし、多種多様なものを好みます。しかし出て行くものはみんな同じです。その受け皿はトイレとオムツであり、オムツはトイレに行くことが困難な人のためのものなので、最後の受け皿と言えます。さらに、超高齢社会の日本では今後、介護がとても重要になってきます。その中で、オムツが介護を支える存在として、なくてはならないものになると考えます。 

このように、岡山大学には、日常生活と密接につながっているものを深く考えるヒントがたくさん転がっています。また、大学での勉強はやらされるものではなく、自由にできるので面白いと感じられる時が多くあります。私は、これからも幅広く興味をもって学び、社会に貢献できる人間になっていきたいです。

 

2012年度入学