釣 雅雄 ゼミ

釣 雅雄 (教授)
Japanese Economy & Economic Policy

自由な議論と複合的な視点

日本経済の諸問題や経済政策についてディスカッションをします。大学生になると、高校生の時までの勉強と異なり、答えがはっきりしない問題に取り組むことが多くなります。

日本経済の分析は応用分野になります。ミクロ経済学、マクロ経済学、統計学といった基礎的な経済学の知識を複合的に結びつけて分析します。たとえば、為替は金利との関係が強いですが、それだけではなく、物価、政策、貿易、株式市場、予想などなど様々な事柄との関係もあり複雑な動きをします。

日本経済の時事問題ではよく意見が分かれますが、それぞれに何らかの重要な視点が含まれていることがあります。自分で考え抜くだけではなく複数の人とディスカッションをすることで、より深く経済構造を理解できます。

ゼミではどんなことをするのですか?

卒業研究(ゼミ)は、専門科目の講義で学んだことをベースにして自分で調べ発表し、他のゼミ生と議論する場です。ゼミではディベートやディスカッションの手法を取り入れて、本格的な議論をしています。学生は、毎回、何らかの発表機会があるので気が抜けません。

学生は、それぞれが今の日本経済にとって重要だと考える問題を選び分析します。扱われるテーマは、経済政策、為替、国際経済と日本、財政や年金の問題、人々の働く環境など様々です。特に多いのが経済政策です。経済政策はしたほうが良いものが多いかもしれませんが、費用の問題があります。また、政府が介入するのが良い場合と、逆に介入によって市場機能が損なわれる場合があります。

実際にまだ導入されていない政策を議論することが多いので、どのような証拠を出せて、どのように説明できるかがゼミでの学習のポイントです。

ゼミで大切にしていることは何ですか?

自由な議論ができればそれでよいと考えています。ただ、日本人は一般的に不得意ですね。会社では上下関係があるかもしれませんが、ゼミでは同調は必要なく、空気は読まない議論をしています。ゼミは週に1回で、2年間でも30回程度しかありません。わずかな回数でも学びと発見ができるだけ多くなるような場になることを目指しています。

“Education is what remains after one has forgotten everything he learned in school. The aim must be the training of independently acting and thinking individuals who see in the service of the community their highest life problem. ” by Albert Einstein

ゼミ生の声
  • 私(大野空哉)が釣ゼミの活動を通して感じたことは、ゼミ内の生徒や先生の雰囲気が非常に良く、誰もが自分の考えや意見を発言しやすいということです。ゼミ活動内では、生徒が主体となって、時事問題や経済問題の中から興味、関心のあるテーマを決め、それぞれについてグループごとに理解を深めます。その中ではグループ内での意見交換やディスカッションの発表など、様々な場面で発言の場が設けられていますが、釣先生は生徒のどんな考えに対しても決して否定をせず、親身に解説や補足をいれてゼミを円滑に楽しく進めて下さります。また先輩の方々も、優しい方や面白い方ばかりなので日々のゼミ活動に楽しく参加でき、プレゼン能力や論点整理の力も身につけていくことができています。
  • 私(森美雪)は、円安がさらに進むかどうかについて発表しました。当時、日本銀行が追加の金融緩和を行った時で、その影響がどうなるかに関心があったからです。
  • 私(竹下莉央)は、消費税の影響が所得水準とどのような関係があるのかを調べました。低所得者ほど消費支出の回復が遅れている傾向にあることが分かったので、逆進性との関係をゼミでは議論しました。部活動やその他の活動を積極的にしているゼミ生が多いこともあり、講義外での活動はほとんど行わず、ゼミの時間に集中的に活動をしています。講義室以外での活動はありませんが、2・3回生合同でゼミを行っていく中で、ゼミ生同士は自然と仲が深まり、自由に議論ができる雰囲気ができています。