張 星源 (教授)
統計学は「科学の文法」
統計学がメインのゼミです。統計学の教科書を用いて、張先生が講義形式で行うことや、事前に発表を任された生徒がみんなの前で発表を行うことでゼミは進んでいきます。
エクセルや統計分析ソフトのStataを用いて、ひとりひとりが自力でデータの分析や図表の作成ができるようになることを目指して、毎週勉強しています。最近の発表では中国地方の市町村の犯罪の発生件数と地価の関係について取り上げました。
また、前期には岡山大学の経済学部で行われるディベート大会にも参加します。ディベートにあたっては、議論のテーマとなることがらについて論文などを読んで理解していくことから始まり、データの収集や、模擬ディベートを行うことで大会に臨みます。より質の高い情報を集めるために、必要があれば教室を飛び出して取材にいくこともあります。26年度のディベート大会の前には、岡山大学医学部の粟屋剛教授のもとへお伺いしたこともありました。
ゼミは2年生と3年生が合同で行い、週1回1コマです。講義形式や発表、グループワークなどさまざまなかたちで進行します。
張ゼミの一番の魅力といえば、張先生が私たちの自主性を重んじて、学ぶ機会を与えて下さることだと思います。
統計の発表では、大量のデータの収集から分析、発表にいたるまでが基本的に一人の生徒に任せられますが、その際に張先生から細かい指示はほとんどありません。いきなり「パワーポイントを作ってきて下さい。」「その論文の要旨をまとめたレジュメを作っておいてください」などと言われることもあり、自力で結果を出すことを求められます。
週1回1コマのゼミですが、発表の準備など自分で勉強する時間を含めれば、より内容の濃いゼミ活動となるはずです。
滑川錬磨(2013年度入学)