卒業後の進路

卒業後の進路

岡山大学経済学部の学生は様々な進路を選択します。経済学経営学会計学の専門知識を生かせる職業は多くあるからです。一般の民間企業に就職するほかにも、公務員税理士公認会計士大学院進学などの選択肢があります。

とはいえ、就職先には毎年同じような傾向がみられます。図は昼間コースと夜間主コースについて、過去5年間の平均的な産業別の就職先構成比を表したもので、一番多いのが金融・保険業の28%(昼間コース)です。総務省「労働力調査」によると2016年の金融・保険業の就業者数は、全体のわずか2.5%程度に過ぎません。いかに、経済学部で学ぶ専門知識が職業と結びついているかがわかります。

次に多いのが公務員になる人の割合で21%(昼間コース)です。公務員の割合が多いのは、同じ経済学部でも私立大学より国立大学により多く見られる傾向です。入学試験を通じた学びが公務員試験に有利に働くというほかに、地元のために働きたいという学生が多いことが理由だと思われます。地元の県庁や市役所への就職が多いのはそのためです。

岡山大学では、主に学生総合支援センターのキャリア・学生支援室が学生の就職活動をサポートしています。サポート内容や他の学部との違いなどを知りたい場合は、リンク先をご覧ください。

図:岡山大学経済学部学生の卒業後の進路先(構成比率、過去5年の平均)

就職内定状況

景気状況にかかわらず、岡山大学経済学部の学生は、安定的な就職内定状況となってきました。企業は、しっかり勉強し真面目な岡山大の学生を高く評価しています。そのため、民間企業への就職を希望する学生は、ほぼ就職できています。公務員試験の合格者も多く、学生の地元の県庁や市役所を中心に就職しています。

問題は学生がどの企業を選ぶかです。東京証券取引所の第一部上場企業数だけでも2000社を超えています(2017年)。実際、経済学部生の就職先をみると、その企業へは過去5年間でみても1名という場合が多いです。学生は大学生活の中で、将来のキャリアプラン(職業・企業の選択)をじっくり考える必要があります。

ところで、就職は成績優秀なだけでは決まりません。筆記試験のみで決まる大学入学試験とは異なります。企業は面接を通じて、学生の将来性、適性、コミュニケーション能力などをじっくり見極めます。面接が苦手という人も多いかもしれませんが、避けては通れません。岡山大学では、学生はゼミなどの少人数教育グローバル教育実践教育などを通じで職業人として必要な能力身につけ、面接も乗り切れるようにします。

表は過去5年程度の就職先の例です。最新の状況は経済学部のパンフレット等を見てください。特に民間の非金融はここに無いからといって就職しにくいというわけではありません。企業はたくさんありますから、あくまで最近の事例です。

過去5年の進路先例(*印は3名以上就職しているもの)

*企業名は学生による申告のもの。