同窓の仲間

在校生の声



◆ 臼杵 潤一(2018年4月入学)

 組織経営専攻・修士1年生
エコシステム岡山株式会社副工場長兼バイオディーゼル岡山株式会社工場長

入学の動機・理由
 私は、子供のころから学校の勉強があまり好きではありませんでした。今だから言えますが、大学生になったとはいえ、遊んで暮らしていたかったので進学はしましたが、4年間で卒業するために最低限必要な単位だけしか取得していません。先般、この大学院受験時に、大学時代の成績証明書を取り寄せましたが、あまりにひどい成績で苦笑いしか出ませんでした。
 そのような状態で社会に出ましたので、ご多分に漏れず非常に苦労する事となるわけですが、仕事に追いかけられながら多くの事を経験し、その中から経験則として自分なりのノウハウ的なものを学び、蓄積してきたつもりではいました。
 その一方で、「忙しい、忙しい」とは言いながら日々過ごし、ふと気づけば社会人生活も20年を超えました。これまで困った時には、先輩や上司から助言していただき、またご教示していただいていました。しかし、最近、上位の管理職になったのですが、ご多聞にもれず、自分で考え、自分で最終的に判断しなければならない局面の方が多くなってきました。
 そこで、一歩立ち止まり、これからまだまだ続く社会人生活を見据えたときに「経験則から得たこれまでの蓄積だけで今後の20年近く、飯を食っていくのは難しいだろう」と考えるに至りました。上述したように、経験則しかない私の知識・知見を補完するには、これまで逃げ続けてきた学校の勉強、すなわちアカデミックな分野にチャレンジしてみる事が、(嫌だけど)最適だろう、と考えたのが、岡山大学大学院のMBAに入学した理由です。

研究したいこと
 私は、企業内における『ナンバー2が組織に与える影響』について興味があります。古くから「名経営者の陰に名番頭あり」と言われており、老舗旅館や相撲部屋などでは女将さんのポジションがそれに当たるのかもしれません。今の私の立場にも、そういうところがあります。
 日本企業における番頭の役割について一定の定義づけを行うとともに、組織の成長に与える影響を調査・研究していきたいと考えています。

入学してみて
 世の中には、大学や大学院で勉強している社会人がこんなにいるのだな、というのが第一印象です。非常に驚きました。業種も年齢も様々なメンバーの中で、また留学生もいる中で、それぞれの考えや意見を交わすことは非常に良い刺激になっています。
 そして何よりも驚いているのが、あの勉強嫌いの私が、MBAでの勉強は非常に興味深く、そして楽しいと感じている事です。なぜ楽しいのかを考えてみました。高校や大学までの勉強はインプットがメインのため、場合によっては丸暗記したりすることが求められていました。しかしながらここでの勉強は、もちろん知らない理論等を見聞きすることによるインプットもありますが、それでは終わりません。それら得た知識を踏まえ、自分の考えをアウトプットする事が必ず求められます。これまでやらされてきた「つまらない丸暗記」等では無く、「考えること(担当教員いわく、頭の中のもやもや、あるいは日々、獲得する膨大な情報を形式知化する)」こそがMBAで求められている勉強であり、そこに私は、大いに楽しさを感じているのだと思います。
 この4月より経営学系の授業を複数受講し、全く知らなかった研究の内容や、なんとなく分かっていたと考えていたのですが、意外と体系的に理解していなかった理論等を学んでいます。今後、経営学に関する知識・知見の裾野が広がっていく事により、徐々に興味の軸が変わっていく気配も感じています。もしかすると、半年〜1年後に研究しているテーマは、先ほど述べたものとは全く違うものになっているかもしれません。でも、そこもまた私にとっては楽しいと感じられるところのひとつなのだと思います。
 私のように学生時代に勉強嫌いだった方、岡山大学大学院のMBA、意外とおススメです。

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◆ 杉木祐介(2017年4月入学)

 組織経営専攻・修士2年生
 MSD株式会社勤務

岡山大学大学院に入学を志した理由
 私は、外資系製薬企業の営業部門で医薬情報担当者(MR)として勤務しております。
 私が、この大学院を志したきっかけは、新製品の発売をするにあたり、同じ製品を上市するのに、売れる地区と売れない地区とに差が出ることについて、「それはなぜか」という疑問を持ったことに端を発しています。同じ製品を販売しているのに差が出るのは、マーケティングの問題なのか、または組織の問題なのか、それを研究したいと考えたからです。しかしながら学生の頃は、外国語を専攻しており経営学に関して学んだことがなく、授業についていくことができるのか不安でしたが、先輩や教員に相談をさせて頂き日々忙しくも充実した日々を過ごしています。

岡山大学の良いところ:学びのフィールドは広く、可能性は無限大
 岡山大学のビジネススクールは、夜間を中心にカリキュラムが組まれています。また夏期の集中講義などを利用して単位の取得もできるように配慮がなされています。ですから、働きながらでも十分に学ぶことができます。また、経営学系の授業だけでも組織、マーケティング、アカウンティング、戦略等…十分に講義は開講されています。つまり、興味がある分野については、多様に門戸が開かれています。さらに、総合大学ですから、例えば、心理学系や語学系、自然科学系など必要があれば他分野についても学際的に学ぶことできる環境です。

高いモティベーションを保つための環境整備
 岡山大学は駅からも近く、アクセスが良いのが特徴です。実際に同級生の中には広島から通っている学生もいます。仕事が終わってから講義に行くこと、土日の空時間に研究室へ行くこと等、非常に便利です。利便性が良いということは、限られた時間を有効に使うという視点からすれば、社会人院生にとっては、重要な点だと思っています。研究室には、個人デスク・プリンター・ネット環境等も整備されており、研究をする上でも良好な環境です。

アットホームなビジネススクール
 岡山大学のビジネススクールは、良い意味で都市部のビジネススクールや通信制のそれとは異なり、適度に良い人数規模です。同級生全員の顔がわかり、教員との距離の近いことが魅力であると感じています。もちろん大学院ですので予習による準備や自習よる復習や課題レポート等は高いレベルが要求されますが、悩んだ際には教員や同級生に相談しやすい環境であると感じています。
 また、このビジネススクールは、様々な背景を持つ方との出会いの場でもあります。異なる業種・職位・年齢の方々と共に学べる貴重な場です。就職して、他の業界の方々と真剣に議論できる場所は意外と少ないものです。大学院に来られている方々はモティベーションが高く、その中で切磋琢磨することで成長を感じることができています。通学し始めて1年が経ちました。時間はあっという間に過ぎますので、貴重な2年間を一つのことに集中し学ぶことは、人生において貴重な経験だと思っています。
 大学院の授業は講義形式もありますが、多くの場合はディスカッションや個人・チームプレゼンテーションです。理論を学ぶだけでなく、理論を基本に本質は何なのかと問いを考え、自分の意見を論理的に伝えることは仕事を進める上でも非常に有意義であると感じています。

最後に:理論と実践の往復
 ビジネスの世界で日々感じていますが、変化が激しい現代では、様々な課題や疑問があります。そこでは、答えを見つけることができないことも、普通に、しかも多々あります。大切なことは常に考え、自ら問いを設定し、自分の仮説を検証し、その結果を論理的に説明できるようにすることです。
 岡山大学のビジネススクールでは、卒業要件としてリサーチペーパー、あるいは修士論文を書き上げることがあります。文章は、読むことはできても意外と書くことは難しいものです。私も、修士論文を完成できるように日々頭に汗をかきかき、取り組んでいます。
 経営学について、真剣に取り組まれる多くの方々が入学されることを切に願っております。

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◆ 川上佐智子氏

 岡山大学大学院社会文化科学研究科博士後期課程在学

 私は、2010年4月に修士課程へ入学し、3年間かけて修士論文を書きました。そして、思う所があって2015年4月から博士後期課程へ入学しました。経営学を学び始めて9年目になります。よく知人からは、なぜ博士後期課程へ入学を考えたのか?と尋ねられます。
 その答えはこうです。「修士課程で3年間学び、論文も書きましたが、自分の知りたかったことは、よく分かりませんでした。経営学は、理論(サイエンス)であり、実践(応用・アート)でもあると言われています。しかし、私の修士論文は、インタビュー調査にご協力いただきました皆様のおかげで、現象の分析は何とかできたと考えています。しかし、そこから発展して解決方法やその対処方法をどのようにすれば良いのか、と考えた時に、「?」だけが残りました。よって、達成感ではなく、もやもや感だけが残ったからです」。
 つまり、修士研究は終わったものの、自分の中では不消化で終わっていたわけです。元々、修士には、当時、事務職員として勤務していた学校の危機対処(入学者がどんどん減っているのに、気づかない教・職員、気づいていても何もしようとしない管理職)の様相について、何とかならないものか、という(今から思えば)不平・不満から通学するようになりました。
 指導教員からは、「科学するとは、どういうことかを何度でもよく考えること。研究が進めば、進むほど、ものごとを確定・断定的に言うことが、いかに難しくて、慎重に言うべきか、ということが、よく分かるようになる。科学は、即効・効率性とは親和性が悪い。答えは簡単には見つからない。同じ問題を立てて、大学入試のように他人と同じ解答であれば、やめた方が良い。組織現象は、理論を使って正確に捉えること。科学は正確性の前で正直である。簡単にあきらめないで、とことんやってみること。最後に、何をしにこの大学院に来たのか…これが最後の砦」とよく言われました。今、考えると、修士入学の契機となった上述の個人的な不平・不満は、問題でも何でもなかった…やはり単なる不平・不満だった、ということが本当によく分かりました。
 博士後期課程では、組織変革(人の意識や行動を変える)における抵抗(現象)を研究対象として研究を続けています。やればやるほど、暗闇に入っていく様で、その意味では出口が見えず、不安だらけです。しかし、何回か学会発表(日本経営学会、中四国商経学会)をし、指導教員と共同で、雑誌等に発表していくと、いろいろな方々から、それこそいろいろな批判・意見をいただけます。批判であっても、とりあえず、「おまえの言いたいことは分かる」と言っていただけるだけでも、大変ありがたいと思っています。今後も、多くの方々に指導いただきながら、研究を進めていきたいと考えています。

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